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2009.09.07

夜逃げ?


 相談を頂いて1ヶ月が経つが、携帯に着信をいれても、メールを送っても音沙汰なく時間だけが過ぎて行った。 不動産屋にとって、売却依頼をされるということは名誉なことであるが、こんな形で拒絶されることもしばしばあり、そんな時はいつも放っておくことにしていた。 買い替え、相続などならば別の話だが、本来売りたくない自宅を手放すことになるので、こちらから執拗に営業をかけて任意売却させてしまえば誤解を招くこともある。 あの不動産屋に家を奪われた! 逆恨みに近い話であるが、逃げる者は追わないようにしている。
 しかし、不思議なもので、追われないことで不安になるのか?他の解決策が見つからなかったのか? 時間が過ぎると、ほとんどの方が戻ってくるのである。 実際、佐々木氏も3日間連絡がなくなった段階で
「売りたくない気持ちもあると思います。
心の整理がつきましたらご連絡下さい。
それまで、こちらの手続きも保留にしておきます。」
手紙を送っていたが、その1ヶ月後、電話ではなく突然来店された。
元々、痩せていた佐々木氏だが、たった1ヶ月で人はこんなに変わるのか?と思うくらいやつれ、悲壮感を漂わせていた。 私は、いったい何があったんですか?という言葉を飲み込み、ただその様子をだまって伺っていた。 沈黙に耐えられなくなった佐々木氏から
「連絡しなくてすいません。 実は離婚することになってしまったんです」
自宅を手放す、家族と別れる、衝撃的な事件が同時に起こり、思考回路が止まってしまったようだ。 会社にも出社せず、自宅にも帰らず考え続け、やはりこのままではイケないと思い、会いにきたのであった。
 本気で、この状況を解決したいという思いが伝わってきたので、
「いまここで義父に電話して、事情を説明してください」
受話器を渡すと、ギョッとした目で、{いま電話するんですか?} 無言の抵抗があったが、そのまま受話器を差し出し続けると、諦めて手帳を開きはじめた。
 義父は娘からある程度の事情を聞いていたので、理解を示してくれ、宮城に行って説明しなくても良さそうな様子だった。 しかし、佐々木氏は何とか解決したいと思い戻ってきたので、今ここでしっかりと区切りをつける必要がある。 義父に会って話すことが、男として筋を通すことになり、再スタートの第一歩になるのではないかと考え、私と佐々木氏で、宮城に説明しに行くアポイントを取ってもらうことにした。

↓ 何位かな?
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